アバター

今更ながら、IMAX3Dで鑑賞しました。アトラクションとしては素晴らしいものでした。

不満は、3D眼鏡の座りが今ひとつだったこと。まあこれは、私が眼鏡野郎であるせいですが。あと、字幕を読むのが辛くて、吹替えにすればよかったと後悔しました。動きの速い立体映像を見ながら字幕を読むというのは、私にとってはかなりの離れ業でした。

しかしこの映画のストーリー、単純なようでいてなんかメンドクサイ感じがしました。

主人公は不慮の死を遂げた双子の兄の「代理」としてアバターの操縦者となるわけですが、なんかこの、代理が代理の体で戦うという設定がメンドクサイ。

アバターが死んでも操縦者は死なないというのもかなりメンドクサイ。「マトリックス」でもなんでもいいのですが、こういうタイプの話は、たいてい分身と実体は一心同体というか、分身がダメージを受ければ操縦者も傷つくものです。

この映画は、侵略者である「人類」と原住民の「ナヴィ」との闘いを描いているわけですが、その「人類」が、現実世界の「アメリカ」のあまりに単純な戯画であるのもメンドクサイ。いや、それをアメリカの超大作娯楽映画でやっていることが超メンドクサイ。

メンドクサイというのはつまり、ものすごい裏読みの誘惑を感じるということです。でもそれを考えるとキリがなくなって、これまたメンドクサイので、やめにしておきます。