高齢者

テレビニュースが「一人暮らしの高齢者」に猛暑への注意を促している。「大変だなあ」と思う自分に、「もう片足突っ込んどるよ」と突っ込むもうひとりの自分。はいはい、水分補給を心がけます。

ところで、ここ数年、地下鉄で席を譲る人をよく見かけるようになった。「高齢者」を見かけると、サッと席を立つ「若い人」が、確実に増えていると思う。ただ「高齢者」の方はなかなか素直に座らない場合が多い。照れくさいからか、自分が「高齢者」に見られたことに気を悪くしたからかはわからない。

私はまだ席を譲られたことはないが、いずれはそういうこともあるだろう。そのときどうするかを、そろそろ決めておいた方がいいのかもしれない。キッパリ断るのか、建前で何度か断ってからありがたく座らせてもらうのか、素直に礼を述べてサッと座るのか。

私のこれまでの人生で、地下鉄で「高齢者」に席を譲った経験があるかというと、多分ない。「高齢者」に見えるからというだけで(特に乗車時間の短い地下鉄においては)席を譲る必要はない、というのが青年期から一貫した私の考えだからだ。だから、完全なる「高齢者」になった自分が、席を譲られなかったとしても文句は言わない。むしろ問題は、譲られたらどうするか、だ。

でもまあ、キッパリ断る勇気はないな、多分。