歩く

仕事がキャンセルになり、栄をブラブラしたあと歩いて帰宅。
栄から自宅までは地下鉄で4駅、歩くと20分から30分かかるが、時間に余裕のあるときは歩くことにしている。
さすがにこの暑さだから、地下鉄にしようかと迷ったが、日陰をつたってなんとか家までたどり着いた。
なぜ歩くのかというと、地下鉄代をケチるため、健康のためというより、歩くとなんだか頭がスッキリするからだ。
歩いていると、なぜか世の中がクリアに見え、物事が単純に思え、考えがすんなりまとまる。ような気がする。
家に着いて椅子に座ると、そういう気分はすぐにどこかへ行ってしまうのだけれど。
久しぶりに会う人によく「こないだ××で見かけたよ」と言われるのは、歩いて移動することが多いからだろう。
もっとも、よく歩くようになったのはここ10年くらいで、若い頃はほんの数百メートル先のコンビニですらバイクで行ったりしていた。
疲れるのがイヤだったというより、単にせっかちだったのだと思う。
大して忙しくもないくせに、たかだか数分か数十分が惜しかったのだ。
年齢とともに気が長くなって歩くようになり、歩くようになってさらに気が長くなった。ような気がする。
ただ、最近は気の長い自分が定着しつつあるので、少し気がかりだ。
いいことでも悪いことでも、定着してしまうのはよくない気がする。
今度また、それについて歩きながら考えてみようと思う。