リアクション

帰省中なので、初めて携帯から更新してみます。

NHKで「色つきの悪夢」を途中から見る。カラー化した記録フィルムで第二次世界大戦を振り返る番組。ひと区切りごとに若手俳優の感想コメントが入る。
その感想を聞きながら考えた。先の戦争に関して、戦後の教育は「事実」より「どう感じればいいか」を優先して教えてきた。それは間違ってはいないと思うが、かなりバランスを欠いていたとも思う。私たちは常に「感想」を疑って「事実」に立ち返る必要がある。

私たちは自分の「感じ方」は自分のモノだと思っているが、それはかなり怪しい考えだ。TV番組の作りを見ているとそれがよくわかる。視聴者の多くは他人の「感想」や「リアクション」を知りたがっている。私たちは他人の不平を聞いて不平を言い、他人が笑うのを見て笑う。

ところで、年に二、三度しか顔を合わせない幼い姪は、私に話しかけられるといつも困った顔をするだけだったのだが、最近は挨拶と返事だけはしてくれるようになった。「大人一般」に対する基本的な「リアクション」を身につけたわけだ。