賭け

ギャンブルはまったくやらないが、イチかバチかの賭けをよくやる。といっても大したことではなく、例えば道に迷ったとき、人に尋ねたり地図を探したりせずに、カンで道を選ぶようなことだ。当たることもあるが、当然外れることのほうが多く、そういうときはひとしきり後悔はするのだが、すぐに忘れてまた繰り返す。わかっちゃいるのにやめられない。なぜやめられないかというと、毎回賭けに勝てそうな気がするからだ。カンが私を呼ぶというか、当たりが見える気がするのだ。もちろんそんなのは気のせいに過ぎないのだが、しかしどうしようもない。あの閃いた感じがタマラナイ。勝ち負け、当たり外れを確かめるときのドキドキ感もイイ。日常生活でそんなことをしているから、ギャンブルには興味が湧かないのかもしれない。