いちばん大切なこと

いちばん大切なことがいちばん大切だとはかぎらない。ときには、にばんめ、さんばんめに大切なことが、いちばん大切なことになる。いちばん大切なことが、つねにいちばん大切だと考えてしまうのは、怠惰あるいは傲慢であるがゆえのことである。しかし、そうであるからといって、いちばん大切なことのいちばんという順位は、いささかもゆらぐことがない。いちばん大切なことはいちばん大切なことである。それが見抜けないようでは、なにも語る資格がない。以上、極私的メモ。