たまたま

去年から暇つぶしに宇宙論の本を読んでいる。もちろん新書とか素人向けの本。
今読んでいるのがハヤカワ文庫の「隠れていた宇宙」。これはオレには難しすぎて、半分も理解できていない。
まあこれまでに読んだ本の内容についても、理解の程はあやしいものだけど。


なんでそんな本が暇つぶしになるかというと、「多宇宙」や「並行宇宙」ってのがテーマだから。
現実逃避するために、最も現実離れした類の「ファンタジー」として宇宙論を読んでいるというワケ。


「われわれの存在する宇宙は唯一無二ではなく、無限にある宇宙のひとつにすぎない」というのが今の宇宙論の考えかた(オレのまとめ1)。
つまり「われわれ(の宇宙)はなぜ存在するのか」を究極まで突き詰めていくと「たまたま」という答えに落ち着くということ(オレのまとめ2)。


この「たまたま」というのが実に気持ちイイ。
宗教でも哲学でもなく理論物理学や数学が導いた答えだというのもイイ(プロセスは理解してないけどね)。


「なぜ」と問いすぎる症状に「たまたま」はよく効くクスリだ。
超難解な宇宙論には、お経を唱えるような効果もあるような気がする。