風立ちぬ

名古屋のシネコンで鑑賞。


途中までは前のめりで見た。何もかも本当に素晴らしかった。
特にSE。
よく聴くとアニメでしかありえない音をアテているのに、画と合わさるととても深くリアルな感じがした。


しかし軽井沢でロマンスが始まってからは、急激に興奮が冷めてしまった。
それどころか、だんだんとイライラしてきた。


このハナシ、くっつけちゃダメなんじゃないかな。
ゼロ戦作ったパラノイアのハナシに、大時代的な悲恋のハナシ。


技巧的にどうとか、テーマ的にどうとかいうのではない。
趣味の問題でもないし、政治的な主義主張とも関係がない。


明確にいえなくて歯がゆいのだけど、とにかくイヤな感じがする。
それぞれのハナシではなく、その組み合わせが。
もっといえば、このふたつのハナシを組み合わせてしまう「作家性」が。