ゼロ・グラビティ

多少ネタバレ。


2Dで見たが、見事な画面に酔った。良い意味でも悪い意味でも。


冒頭から事故発生くらいまでのかなりの時間が、カット無しのワンショットで描かれる。
CGに二人の役者をハメ込んだような映画だから、「カメラワーク」は実写ではありえない自由自在さだ。
そのうえ舞台は無重力空間。
物理的なルールが、われわれのいる場所とは違う。
画面の中の人やモノの動きを、自分の身体感覚として理解するのはなかなか難しい。
そういう「画面」にやっと慣れてきたころには、ソユーズは既に大気圏へ突入していた。
結局いちばんサスペンスを体感したのは、ラストの「水責め」シーンだった。