マナー以前の問題

非常勤講師として、週イチで愛知淑徳大学長久手キャンパスに通っている。
地下鉄本郷駅から大学キャンバス内にある終点「猪高緑地」まで、20分ほど市バスに乗る。
そのバスが、行きも帰りも学生さんで超満員になる。


1時間ほど早く出かけてみたこともあるが、状況はあまり変わらなかった。
帰りは時間を潰してピークを避けているが、それでもほぼ満員になる。


その路線の途中には、「楽陶館」という高齢者のための施設や、「障害者スポーツセンター」がある。
そこで降りる人たちが、満員でバスに乗れなかったり、スシ詰めの車内で立っていたりする姿をよく見かける。


いつも、なにか納得できない気持ちになる。
ちなみに、愛知淑徳大学には福祉系の学部もある。


誤解のないよう書き添えるが、これは愛知淑徳大学の学生さんには何の責任もない。
キャンバス内のバス停には、学生の車内マナーを喚起する大きな張り紙があるが、
私がここで問題にしているのは、マナー以前の物理的なことだ。


私が見る限り、学生さんのマナーはとてもいい。
高齢者にサッと席を譲る姿もたまに見かける。
しかし、スシ詰めのバスで席を譲るのは非常に困難だし、時には危険ですらある。


数年前、すぐ近くにある別の大学に通っていたが、そこはスクールバスを運行していた。
愛知淑徳大学は、どうしてスクールバスを出さないのだろう。
それとも、名古屋市交通局の方に何か都合があるのだろうか。