幼児の記憶

4歳の子供と話していて面白いことがあった。その子はケン玉が出来ないが、赤ん坊のときは出来たと主張する。でも、それは嘘だとも言う。大人からすると奇妙な態度だが、考えてみれば4歳の幼児に赤ん坊の頃のハッキリした記憶があるハズもない。おそらくその子の中では、イメージと記憶は同じものなのだ。これはケン玉をやりながらの会話だったが、その子にとっては今自分にはケン玉が出来ないということだけが事実で、あとは曖昧なイメージの中にある。かつて出来た(ような気がする)ことが今なぜか出来ないという感覚は、誰にとっても辛いものだ。幼児は幼児で、生きることが大変なのは大人と変わらない。

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