無関心&無知

子供の頃、母親が時折口にする「ココケイ」という言葉の響きが好きだった。それが母の出身地である岐阜県多治見市の地名であることは知っていたが、この歳になるまで行ったことはおろか、地図で位置を確かめたこともなかった。昨日、テレビの気象情報で「ココケイ」が「古虎渓」であることを知った。

ついさっきテレビをつけたら、筒井先生が「僕はこれを先に映画で見ちゃったんですが…」と前置きして、名作小説の筋を紹介していた。聞いていると20年くらい前に見たロベール・アンリコ監督の「ふくろうの河」(1961年)と同じだった。慌てて検索し、原作が「悪魔の辞典」で知られるアンブローズ・ビアスの有名な短編であることを知った。ああ…。