2013-01-01から1年間の記事一覧

今日もまた地下鉄で

今日もまた地下鉄で、席を譲る人を見た。 譲られた人は、座るのを固辞した。コレもまた、最近よく見る光景。 譲った人は、立ったまま席に戻らず、次の駅で降りていった。 どうして席を譲ったのだろう。 相手が老人に見えたからだろうか。 立っているのがつら…

疲れを癒やす

日曜日、仕事である街へ行った。名古屋のベッドタウンといわれる街だ。 駅舎か駅前で昼食をとるつもりだったが、考えが甘かった。 大きなJRの駅舎にも、広い公園のような駅前にも、コンビニすらない。 少し考えれば予想できたことだった。 名古屋駅とは数分…

人生は崩壊の過程である、という言葉のカッコよさとは程遠い崩壊

手のひらがシクシク痛むので、その痛みのもとを探すと、1ミリにも満たない極小の黒い点がある。 眼球が接するくらいに近づくと、それは髪の毛だった。 髪の毛の断片が、ささくれのように皮膚に突き刺さっている。 風呂場で散髪して、そのまま湯舟に浸かって…

宇宙はなぜこのような宇宙なのか

青木薫著「宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論」(講談社現代新書)を読んだ。 タイトルの答えはやはり「たまたま」。 でも「隠れていた宇宙」と違って、「人間原理」をめぐる思想史が軸になっている。 とにかく文章が明確でわかりやすく、一…

免許の更新

運転免許の更新で平針に行ってきた。 優良運転者(ペーパードライバー)なので5年ぶり。 昔に比べて随分窓口の対応が良くなった気がする。 別にサービス業のような対応を求めているわけではないが、 以前は、「あれ? この人とオレってマブダチだっけ?」と…

日本誕生

ロイヤル劇場で。 ネットのデータでは180分超となっているが、114分の上映だった。 ヤマタノオロチが湖(川?)から出現するシーンが恐ろしかった。 キングギドラを彷彿とさせる。 子供の頃、買ってもらった玩具の映写機に入っていたのが、キングギドラが海…

風立ちぬ

名古屋のシネコンで鑑賞。 途中までは前のめりで見た。何もかも本当に素晴らしかった。 特にSE。 よく聴くとアニメでしかありえない音をアテているのに、画と合わさるととても深くリアルな感じがした。 しかし軽井沢でロマンスが始まってからは、急激に興奮…

二百三高地

ロイヤル劇場で。 1980年、オレが15歳の時の大作映画。テレビやラジオで主題歌をよく耳にしたという記憶がある。 しかし当時はスター・ウォーズやインディ・ジョーンズに夢中な子供だったので、見たいとも思わなかった。 「二百三高地」は、同じロイヤル劇場…

たまたま

去年から暇つぶしに宇宙論の本を読んでいる。もちろん新書とか素人向けの本。 今読んでいるのがハヤカワ文庫の「隠れていた宇宙」。これはオレには難しすぎて、半分も理解できていない。 まあこれまでに読んだ本の内容についても、理解の程はあやしいものだ…

台所太平記

柳ヶ瀬のロイヤル劇場で。 うまくいえないが、なにもかも憎らしいほどカッコイイ。 とくに画面(シネスコ)の決まり方といったら。 ただそのカッコよさに慣れると、品の良さがチョット物足りなくも感じられる。 前半の森光子+乙羽信子+京塚昌子が特に面白…

黒部の太陽

柳ヶ瀬のシネックスで鑑賞。 奇妙な情熱に支えられたブラックな現場。 「戦場」または「映画製作」のアナロジー。 「昔のハナシ」と突き放しても、いやに生々しい感触が残る。 いつのまにか涙を流していた自分に驚く。 奇妙でない情熱やブラックでない人生な…

大阪の女

柳ヶ瀬のロイヤル劇場で鑑賞。 不思議なラストが印象に残った。 主人公は大阪の「芸人村」に住む、明るくお人好しな若い後家お千(京マチ子)。 元漫才師の父親(中村鴈治郎)や芸人たちのせいで、お千は次から次へとトラブルに巻き込まれる。 けれども彼女…

突然

ウチの近所にゴルフ練習場が出現した。 打ちっ放しっていうのかな。バッティングセンターを大きくしたような、網で囲われた施設。 突然出現したというのは、オレの錯覚だけど。 手前のビルが解体されて、初めて存在に気づいたというわけ。 建物の様子や看板…

レミング

中日劇場で鑑賞。実に素晴らしい舞台だった。 寺山、才気あふれる俳優、有名女優、天野天街…。 頑張らないとすぐにバラバラになってしまいそうなアクの強いお題を、 軽々と(かどうかは知らないが)ひとつのリズムにまとめ上げる手腕に感服した。無声映画(…

サクラ

スイセン

切株

メランコリア

DVDで鑑賞。 ラース・フォン・トリアーの映画で、なんというか、初めて「波長」がぴったり合う感じがした。 (他に4本しか見てないけど。) 彼自身の鬱病の体験をもとにした映画ということで、描かれているのは「ドラマ」ではなく、いわば「症状」。 第1部は…