2018-01-01から1年間の記事一覧

こちら、何者にもなれなかった男になります

「何者にもなれなかった「40男」たちの絶望 | ワークスタイル | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準」 という記事がはてなブックマークで話題だが、完全にタイトルに釣られている。読んでないし読む気もないので記事のリンクは貼らないが、なぜこのタ…

何度も思い出すこと

何度も思い出すことは、もとになった出来事とはどんどんズレていく。 思い出したことを思い出し、それをまた思い出し…ということを繰り返すわけだから、昔の思い出ほど、実際の体験が変形されている可能性が高い。 幼い頃、近所のおじさんに、オート三輪に乗…

黄色い空と黒い影

小学三年生くらいのときのこと。 写生大会で、近くにいた生徒に話しかけられた。 「空にちょっと黄色を塗ってみたら?」 学校をよく休む、変わった子だった。 顔は知っていたが、話したことはなかった。 あまり風呂に入らないらしく、近づくと独特の匂いがし…

呪いの門

散歩で通る道に「呪いの門」があった。 あった、というのは、最近「呪い」が解かれたからだ。 それから何度か通ったが、いつも門は開かれている。 俺は落ち着かない思いで、開いた門の前を通り過ぎる。 その門は、民家にしては立派な門で、車二台が優に通れ…

マダムX

20年前、「マダムX」というひとり芝居を書いた。 方向音痴の主婦が道に迷い、流転の末に野垂れ死ぬという物語。 主婦の死の場面で、「あとには何も残らなかった」という台詞を書いた。 (小説でいう地の文も台詞になっている芝居だった) 今日それを思い出…

トンデモその5

散歩しながらふと「イタい」の反対語は何かと考えた。 すぐに「ズルい」という言葉が思い浮かんだ。 そもそもなぜそんな事を考えたのかというと、 少し前、長らく実家に放置していた本を処分したからだ。 その中に、80年代に華々しくデビューしたふたりの作…

トンデモその4

人生の前半は後ろを向きながら前に進む。 スタートした地点を見ながら後退りする。 だから「自分は何者なのか」で思い悩む。 人生の後半は前を見ながら転がり落ちる。 「俺はどう死ぬか」のほうが気にかかる。 救いがないといえばそうかもしれないが、 いな…

トンデモその2

「生まれてすみません」というのは、罪悪感の最大級の表現だ。 そこまでいかないにしても、罪悪感から人は逃れられない。 なんせ「オマエラには罪がある」と言って死んだ人の年齢を、世界中の人が未だに数え続けているわけだから。 罪悪感は人間の本質だ。 …

トンデモその1

あるミュージシャンが、日本人は裏拍が苦手といっていた。 それを聞いて、なぜか小津の映画を思い出した。 小津の会話シーンはカットバックが多い。 カットバックは普通アクション―リアクションでつなぐ。 会話なら、言われたことに対する応答がまた相手の応…

募集します

ゼミと名前をつけましたが、名古屋周辺を拠点に映画演劇の製作を志す者同士の「交流会」をイメージしています。 私の経験談を肴に、参加者同士でいろいろお話ができればと思っています。 下記サイトからお問い合わせ・お申込みください。 ナゴヤ映画演劇ゼミ…

ご支援いただければ幸いです。 極楽のおじさん Gokuraku no ojisan|一尾直樹|note ぜひチャンネル登録お願いします。 www.youtube.com よろしければフォローお願いいたします。 twitter.com

REST

REST短編製作をはじめて、準備期間も含めれば、だいたい4年。 常に迷いながらやってきたけど、最近じぶんなりに手応えを感じるようになってきた。 個々の作品の出来栄えとはべつの、じぶんなりの制作/表現スタイルといったものについて。 まだまだ作れる、…

演技&映画制作ワークショップ

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2018年夏撮影予定 映画「めまい」出演者募集

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