2014-01-01から1年間の記事一覧

雨のアムステルダム

ロイヤル劇場で見た。 アムステルダムのアパートの屋上。 ラクダのシャツに猿股という格好の萩原健一が、特に意味もなく(?)木刀の素振りをしている。 この映画のすべては、このファーストカットに集約されている気がする。 ヌーベルバーグ(ニューシネマ…

透視図

大阪で見た。 前半は退屈したが、後半は興奮した。 路地(あるいは都市)を抽象化したセット(と照明)がすばらしい。 それは、ひとつの舞台に複数の舞台が同時に存在する「並行宇宙」にも見える。 路地や都市では、似ているが微妙に違う営みが、同時にしか…

出演者募集

短編自主製作映画の出演者を募集します。 20代〜30代の男性ひとり、同年代の女性ひとり、です。 演技の経験がなくても構いません。 完成作品は、Vimeo・YouTubeにアップロードします。 タイトル「寝言(仮題)」 製作・脚本・監督 一尾直樹 撮影日数 3日程度…

目的がないということ

「ビルのゲーツ」が、面白いのにイライラするのは、登場人物の動機に感情移入しづらいからだ。 (これはもちろん作品の欠点ではなく、仕掛けだ。おそらくもっとも重要な) 彼らは早い段階で、「CEO」に会うという「大きな目的」を(意識的に)忘れ、「ゲート…

ビルのゲーツ

芸創センターで見た。 ベンチャー企業の社員たちが、(ビル・ゲイツのような)大企業の「CEO」に会うため、巨大なビルを昇っていく。各階には頑丈な「ゲート」があり、仕掛けられた難問をクリアしないとそれは開かない。社員たちは次第に目的を忘れ、「ゲー…

白い彼岸花

白い彼岸花があるとは知らなかった。 ネットで調べたら、園芸品種だそう。 最近ヒマかつ陽気がいいので、散歩ばかりしている。 ただ歩くのに飽きると、カメラやipodを持って出かける。 アヴィーチーとかゲッタとか、俺のような年寄りが聴く音楽ではないけど…

アヴィーチーいい

最近ずっと聴いている。 蒲郡に来るらしいが…まあ、それはやめておこう…。

いろいろ4

●オブリビオン 再編集して、トム・クルーズが廃墟の地球をパトロールするシーンだけの短編にしてはどうだろうか。 ●コズモポリス 映画がつまらないのはいいとして、なんやねんジュリエット・ビノシュ。 ●嘆きのピエタ キム・ギドクの映画は、「韓国アングラ…

ホーリー・モーターズ

レオス・カラックスの「汚れた血」は、俺の人生を狂わせた映画のひとつだ。大げさだけど。 「ホーリー・モーターズ」には、その「汚れた血」にそっくりなシーンがある。 主演はどちらもドニ・ラヴァン。 「汚れた血」では、D・ボウイの「Modern Love」に乗っ…

キャリー

クロエ・グレース・モレッツ主演のリメイク版「キャリー」と、オリジナルの「キャリー」をツタヤで借りて見た。 リメイク版のブルーレイをデッキに入れると、30秒ほどの本編ダイジェスト映像を背景に使用したメニュー画面が出る。 その映像で、どんな映画か…

偽大学生

ロイヤル劇場で。 ラストシーンに、胸を射抜かれた。 1960年の映画で今回初見だったのだが、今見ることができてよかった。 “施設”の患者たちが見物する中、「保守を、倒せ!」と、ひとりでデモを演じる“偽大学生”。 その様子を扉の陰から覗き見て、“施設”の…

オール・ユー・ニード・イズ・キル

面白かった。 主人公は死によってループするわけだが、死の恐怖や苦痛が描かれることはほとんどなく、中盤ではそのゲーム的な「死によるリセット」がコメディとして扱われている。その点がいちばん良かった。 トム・クルーズには、こういう深みのないキャラ…

いろいろ3

●ワールド・ウォー Z 臭い家族ドラマを削って、国別ゾンビ対策を描くコメディにすべきだった。 ●ジャンゴ 繋がれざる者 面白かったが、やはりタランティーノは好きになれない。 原因の1つは、俺がいわゆるシネフィルじゃないから。 もう1つは、結局スジがな…

アナと雪の女王

吹き替え版で見た。 王子の伏線なき豹変ぶり。 そこだけが妙に生々しくて怖かった。

立ち読みする人

昨日、久しぶりにその人を見かけた。 十年ぶりくらいだろうか。 「立ち読みする人」だ。 その人はいつも、背筋をピンと伸ばして、微動だにせず文庫本を読んでいた。 繁華街の大型書店での話だ。 当時、俺はよくそこで時間を潰していた。 不思議なのは姿勢だ…

見知らぬ男

スーパーで買物をした帰り、見知らぬ男に呼び止められた。 いや、呼び止められたという表現は正確ではない。 具合が悪そうに「すいません、すいません」とこちらを見るので、俺の方から近づいたのだ。 「家に帰るお金がないので貸してほしい」とその男は言う…

マナー以前の問題

非常勤講師として、週イチで愛知淑徳大学の長久手キャンパスに通っている。 地下鉄本郷駅から大学キャンバス内にある終点「猪高緑地」まで、20分ほど市バスに乗る。 そのバスが、行きも帰りも学生さんで超満員になる。 1時間ほど早く出かけてみたこともある…

いろいろ2

●パシフィック・リム ブルーレイで。 アイアンマンもそうだけど、向こうの感覚では、胸に穴ぼこ開いてるのがカッコイイんかな。 ●エリジウム ブルーレイで。 「万能治療器」みたいなんがダメ。 ●スター・トレック イントゥ・ダークネス ブルーレイで。 前作…

いろいろ1

●ザ・マスター ブルーレイで鑑賞。 つまり、65mmで撮られた映画を小さなモニターで見たわけだが、むしろそういう倒錯を楽しむ映画だと思う。●ミッション:8ミニッツ DVDで鑑賞。 ループもの(?)だが、前提となる理屈がよくわからなかった。●LOOPER DVDで鑑…

遠い場所

実家近くの海岸を散歩した。 堤防を南に歩くと、すぐに狭い河口に突き当たる。 通称「南の川」。本当の名前は未だに知らない。 その川を越えると、となりの街に出る。いわゆる「学区外」だ。 子供時代の名残で、いつも散歩はそこで折り返す。 でも今回はなん…

そして凡庸な結末

裁判のような記者会見で、「科学は宗教ではない」と宣言する、まるで官僚のような科学者。 質問の場で、延々とじぶんの見解を述べる、宗教団体が経営する雑誌の記者。 もうワケが分からなくなって、ニコニコの生中継を見るのをやめた。。。

クライマックス

笹井氏が記者会見を開くらしい。クライマックスだ。 本日のニュースによると、彼はまだSTAP(細胞なのか現象なのか知らないが)を信じているらしい。 今回のSTAP騒動は(まだ?)刑事事件ではないが、オウムや連赤を彷彿とさせる。 笹井氏の会見は,オボカタ…

横断歩道は無意味な道路の落書き

ついさっきのこと。横断歩道を渡るおばあさんの目の前を、車がスピードも緩めず通り過ぎていった。 車の流れが途切れるまで渡れない横断歩道が、ウチの近所にふたつもある。 手を上げても睨みつけても、止まる車はほとんどない。 横断歩道は、無意味な道路の…

なりすましという影

ここ1,2週間、ニセ科学者に夢中だった。理研の会見も、ニコニコ動画の生中継で4時間全部見た。 ニセ作曲家もニセ科学者も、大雑把に言えば「なりすまし」だ。 「なりすまし」とは、影のような存在だ。 ニセ作曲家が、ゴーストライターの書く曲なしでは存在し…

ウソつきとええカッコしい

ネットでは、ニセ作曲家を嘲笑しゴーストライターに同情する論調が目立つように感じる。 ニセ作曲家は何を言われても仕方がないと思うが、ゴーストライターに同情するのはどうかと思う。 これは善悪の判断で言っているのではない。 ニセ作曲家が、承認欲求に…

話題の作曲家

NHKスペシャルでこの人を知った口だが、昨日のニュースで、そのときの違和感が映画「スパイナル・タップ」を初めて見たときの感じに近いってことに気づいた。その映画もテレビでたまたま見始めて、途中まで「ドキュメンタリー」だと思い込んでいた。「なんか…

ハンナ・アーレント

勉強になった。 それはさておき、ハンナとダンナが、何かにつけチューしたり抱き合ったりする。 素直にそこがよかった。 オレも女だったら、あんなダンナがほしいと思う。

タイム・マシンを使わずに過去を変える方法

過去に戻らずに過去を変えるにはどうしたらいいだろう。 そういうテーマで何か書きたいが、まだ具体的なアイディアはない。 記録(記憶)を変えるか、解釈を変えるか。 それ以外に方法はあるだろうか。 ぼんやりした頭でかんがえている。

ゼロ・グラビティ(2)

ストーリーでいちばん面白かったのは、宇宙の彼方に放り出されたジョージ・クルーニーが、突然戻ってくるところだ。 逆にそこ以外の展開は、ヒネリがなくて少々退屈だった。 帰って来られるハズのない男が、ヒョイと帰ってくる。彼が自ら語るその理由も軽薄…