2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

現状報告

映画「心中天使」の撮影が終わってから、ちょうど一年が過ぎました。 今年とは違い、たいへん天候不順な名古屋の8月でしたが、天気だけではなく、いろいろな意味で大変な撮影でした。 キャストの方々、スタッフの皆様、御協力・応援いただいた方々には、本当…

夏休みの自由研究

小学校三年生の夏、私は先生に分けてもらったモリアオガエルを飼っていた。木の枝に泡の固まりと共に卵を産みつけ、孵化したオタマジャクシがそこから水の中にぽたぽた落ちるという、珍しい生態のカエルだ。 孵化の様子は学校で観察し、オタマジャクシを数匹…

あいちトリエンナーレ 復活篇

ヤン・フードン作品、展示準備のお手伝いで終了だったハズなんですが、今日また上映のお手伝いに。 本日は13時と16時の2回上映。前にも少し書きましたが、広いスペースに設置された9つのスクリーンに、同時に35mmフィルムが映写されます。ヤン・フードンのオ…

ワタクシから遠く離れて

念仏は行者のために非行・非善なり。(「歎異抄」第十八条) 念仏は、これを唱える行者のためには、善でもなく行でもないのであります。(梅原猛訳) 念仏を唱えることは阿弥陀仏に帰依すること。阿弥陀仏の絶対的な救済力=他力の前では、我々の努力=自力…

知らない女

黄昏時、道路を挟んだ反対側の歩道をこちらにやって来る知人を見つけ、会釈した。しかし、どうもそれは人違いだったらしい。数日後にまた彼女を見かけたが、その日とはまったく違う髪型をしていた。よくよく思い出してみると、彼女が髪を伸ばしていたのは十…

クラブ活動

中学のときは理科クラブだった。 熱心な女の先生がいて、水生昆虫と化石花粉の研究をやっていた。 私は化石花粉の研究を選び、土壌から花粉を抽出する方法や、ブレパラートの作り方や、顕微鏡で花粉の種類を見分ける方法などを、先生や先輩から習った。 私が…

ボッコサセ、ツヅレサセ

コオロギが鳴いている。「ボッコサセ、ツヅレサセ」 私の祖母は、コオロギはそう鳴いているのだと教えてくれた。「着物を繕って冬に備えなさい」という意味だという。 ●つづれ【×綴れ】 1 破れをつぎ合わせた衣服。ぼろの着物。ぼろ。つづれごろも。「—をま…

タバコをやめて7年くらいになる。やめてすぐの頃は、時間を持て余したときに吸いたくなることがしばしばあった。最近はその「手持ち無沙汰→タバコ」という条件反射の回路も完全に消え失せ、吸いたいと思うこともなくなった。 そのかわり、時間を持て余してい…

自分で考えることはそんなにいいことか

「雑学王」というクイズ番組を見るとはなしに見ていて不思議に思った。自分の答えを説明するとき、解答者が誰ひとりとして「これ知ってました」「本で読みました」「ネットで見ました」と言わないことだ。解答者は物知りで売っているタレントばかりなのだか…

アブラゼミを見かけない

高校まで暮らした三重県でも、それ以降住み続けている名古屋市でも、セミといえばハネが茶色いアブラゼミだった。幼い頃よくセミを捕ったが、近所でアブラゼミ以外を捕まえた記憶はない。名古屋でセミ捕りをしたことはないが、木にとまっていたり、道で死ん…

今日の出来事

両手に仕事用の機材を持って地下鉄の階段を下りていくと、腰の曲がったおばあさんが手押し車を難儀そうに一段一段下ろしている。大変そうだなあ、というより、お達者だなあ、と思いながら追い越してしばらくすると、後ろから若い女性の声がする。どうやら、…

あいちトリエンナーレ 最終楽章

展示お手伝いから先ほど帰宅。お手伝いはこれで終了。疲れた。ところで、お手伝いで伏見に通う中、珍しいものを見た。ドトールでの相席。珍しくないですか? フツーの喫茶店ならともかく、あのちっちゃいテーブルのドトールで。お昼の混雑時、御婦人二人連れ…

あいちトリエンナーレ part2

「あいちトリエンナーレ」と「のだめカンタービレ」ってなんか似てる…いえ、深い意味はありません。ところで、はてなは記事ごとにリンク元ってのが出る。だから、ある程度有名な固有名詞が記事に含まれていると、その固有名詞をはてなキーワードや検索で辿っ…

あいちトリエンナーレ

今日も中国人アーチスト楊福東(ヤン・フードン)の展示準備のお手伝い。 おととい、開催前なので詳しく書いちゃいけないかなと自己規制したけど、まあいいや、ちょっと書いてしまえ。まずかったら連絡くださいエライ人。読んでないと思うけど。 場所は納屋…

南無阿弥陀仏

書きモノをしようと、カフェやマクドナルドを転々。 猛暑の屋外から冷房の効いた店内に入ると、酷い脱力感や眠気に襲われる。 途中立ち寄った本屋で梅原猛訳「歎異抄」を買う。 最近本など買わないのに、なぜ急にそんな本を買ったのか、自分でも意味不明。 …

恋空

テレビでやっていた。以前に見たので少しだけ見た。 今更だが、「恋空」のストーリーは、ウブな女子中高生の願望を主人公の過去として描いたところがミソだ。「自分の人生にそんなドラマチックなことが起こるワケがない」という少女たちの「諦念」と、レイプ…

ボーリングと映画

あいちトリエンナーレに参加する中国人アーチストの展示準備を手伝う。 かつてボーリング場だった場所でのフィルム上映。 ボーリング+映画=1950年代アメリカ フィルムはまだ見ていないが、中身はそんな感じじゃないかと勝手に予想。 (会場にボーリング場…

もやしもん

病院の待合室で、借りた「もやしもん」9巻を読む。農大を舞台にした話、かわいい菌のキャラの世界、文字(うんちく)、3つのレイヤーが並行して(あまり並行してないところも多いが)進んでいくのが面白い。もちろん一番の特徴は題材の斬新さだと思うけど。…

言うことを聞かない腹

キタナイ話で恐縮ですが、すぐにお腹がユルくなります。 8月に入ってから、どうもまた調子が悪い。 子供の頃からそうだったのですが、頻繁になったのは2007年の冬から。 胃腸科に行っても、何種類かの薬を処方されて「あまり気にしないように」と言われるだ…

リアクション

帰省中なので、初めて携帯から更新してみます。NHKで「色つきの悪夢」を途中から見る。カラー化した記録フィルムで第二次世界大戦を振り返る番組。ひと区切りごとに若手俳優の感想コメントが入る。 その感想を聞きながら考えた。先の戦争に関して、戦後の教…

無縁社会などやってこない

「無縁社会」という実体のない言葉がマスコミで流行しているようです。 無縁社会の地獄 二〇〇五年の国勢調査によると、男性の生涯未婚率は15・96%だという。つまり、男性の七人に一人以上が一生独身を貫くというのである。女性は7・25%だから男性…

地図にない町

幼い頃、自分が住んでいる町は地図に載っていないものだと思っていた。なぜなら、ウルトラマンなんかに出てくる怪獣が、一向に自分の町を壊しに来ないからだ。というような台詞を、20代に書いた。ということを、さっき唐突に思い出した。幼い頃のある時期、…

アマチュア

クシシュトフ・キェシロフスキ監督に「アマチュア」という映画がある。 平凡な工員が8mm映画製作にのめり込み、職場や家庭で孤立していくという話。 主人公が作るのは記録映画。ほとんどの記録映画がそうであるように、彼も最初は「出来事」をカメラに収めて…

朝帰り

名古屋シネマテークで桃まつり観賞後、得三で痛飲、先ほど帰宅。 久しぶりに空が白むまで飲んだ。 帰り道、自主製作映画の過去現在未来について考える。

インセプション

シネコンで鑑賞。ネタバレあり。

教える/学ぶ

長いこと講師業で糊口をしのいできた。振り返って思うのは、人というのは本当に教えたり学んだりすることが好きだということだ。しかし一方で、教育サービス業というのは、かなりストレスの溜まる仕事であることもまた事実だと思う。批評家の柄谷行人氏がど…

犬はしゃべらない

犬を飼っている人がよく口にする台詞に「この子(飼い犬)は自分を人間だと思っている」というのがある。 もし犬がしゃべったら、「いや、それはあんたのファンタジー」って突っ込むと思う。 本当は飼い主が犬のことを「(ほぼ)人間だと思っている」のだが…

消えた100歳

ソースによって人数に微妙な違いがあるが、100歳以上の所在不明が全国で70人程になったらしい。100歳以上の人口は4万人以上だそうだから、70人という数字にそう驚きはない。要するに、行政のやってきたことが杜撰だったというだけのことだ。もちろん、既に死…

歩く

仕事がキャンセルになり、栄をブラブラしたあと歩いて帰宅。 栄から自宅までは地下鉄で4駅、歩くと20分から30分かかるが、時間に余裕のあるときは歩くことにしている。 さすがにこの暑さだから、地下鉄にしようかと迷ったが、日陰をつたってなんとか家までた…

月と影

未発表の小説「月と影」をアップしました。 http://ichio.jpn.org/works.html