私は引っ越しが嫌いだ

これまでの人生で引っ越したのは5回。
最初は乳児の頃で、両親とともに名古屋から三重県へ。もちろんこれは記憶にない。
次は大学に入学したときで、三重県の実家からから名古屋へ。風呂無しトイレ共同、入り口はガラスの引き戸という、限りなく間借りに近いアパートで、家賃はなんと1ヶ月9千円。
3回目が大学を卒業して就職したときで、地下鉄でひと駅しか離れていない木造アパートへ。トイレはゲットしたが、風呂無しでかなりのボロ。台所の蛇口も、流しからにゅっと突き出した塩ビの水道管に取り付けられているだけで、栓をひねるたびにフラフラ左右に揺れた。
4回目は結婚したときで、隣の隣の区へ。6階の2LDKマンション。初めて風呂とフラフラしない蛇口をゲット。
5回目は離婚したときで、大学時代に住んでいたいたアパートのすぐ近くへ。それが今のマンションで、もう12年住み続けている。
私は引っ越しが嫌いだ。めんどくさいから。でも、現在の部屋に住んでいる期間が実家暮らしに迫る長さになってきて、さすがにそろそろ引っ越したいと思うようになった。だから最近は、引っ越す為の理由をあれこれ考えている。引っ越すとしたら、今度はもう少し遠くに引っ越したい。