はままつ映画祭

浜松のシネマイーラで、遅まきながら「SRサイタマノラッパー」と、名古屋シネマテークで見逃していた「宮城野」を連続して鑑賞。

「SRサイタマノラッパー」は、「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」のような映画かと思いきや、かなり正統的な青春映画。全体的には紋切り型の展開をふまえつつ、細部で「今」を丹念に描いていく手腕がスゴい。傑作。

「宮城野」は、自主製作時代の山崎監督の作品世界をよりスケールアップした、志の高い作品。闇に浮かび上がる蝋燭の光で始まり、水面に反射する月明かりや夜の雨を経て、雪のラストシーンへと至る画面の美しさ。一流の俳優陣の熱演。至福の77分だった。